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1940年新潟に生まれる。 1986年隗塾開設。 1988年通信工学とスピードラーニングの権威関英男工学博士とともに加速学園を設立。 未利用の能力を100パーセント活かす速読法を開発。その速読法を船井幸雄氏はデルタ脳波速読法と名付けた。 それはルンルと呼ばれ、「ルンルの会」会員制度として全国で展開中。 |
いろんな学者さんが経文の中からブッダ本人の言葉を探し出そうとしていますが、完訳された文字の中から探そうとしても、おそらく至難の技でしょう。大事なのはブッダが語った言葉ではなくて、それを語っているときのブッダの意識がどんな状態にあったのかがわかりさえすればいいのです。
岩波文庫の『仏陀の言葉』や『仏陀最後の旅』などを見ていると、いろんな方々と対話をなさっていますが、あれもブッダが亡くなってから5百年以上経ってから書かれたものです。しかもかなり高いところにおいて文字にしましたから、ちょっと違うように感じます。ですから言葉というよりも、ブッダがどのような意識の状態で答えていたのかというのを見極めたほうが早いのだと思います。
おそらくブッダの言葉を必死になって感じ取ろうとしている人たちにとって、ブッダは肉体的には亡くなりましたが、まさにその場に生きていることを感じ取れる人たちはたくさんいたんだと思いますよ。今でもいるかもしれません。そして、私たちもそうなれる可能性は大いにあります。
一言でもそれを感じ取ることができたら、それは将棋倒しのようにあらゆるものに伝わっていくと思いますので、そこに近づくための近道として、本をパラパラしてみてください。前からも後ろかでも逆さまでも関係ありません。
そういうことをしているときに、ふっと、その本をパサっと落とすような感覚になるような瞬間をお感じください。すると、なにか今までとは違うものを感じられるようになります。
力を弛めると、いのち(宇宙)の音(ひびき)を観します。